人類が二足歩行に進化し、身体の有効性がより向上しました。

その反面、弊害として全体重および身体のバランスを、男性であればおよそ25cm~27cm、女性であればおよそ22cm~25cmまでの長さ、そして総面積で支えなければなりません。

ケガや加齢により二足歩行が補助具(杖など)なしでは難しいという、思いもよらぬ切実な真実と向き合わなければならないことがあります。

確率的には低いものの、起こりうる危険性を誰しもが持っています。

ですから、身体づくりやリハビリにおいて、足の機能向上をとても重要視しております。

足の指五本がそれぞれ機能するように、指導しております。

 


距骨の重要性

これが右足全体を構成しているパーツです。

非常に細かい骨で造られていることがご理解頂けると思います。

その中でも一つ、独立した骨があります。

それが、足の中で最もキーとなる距骨(ペンで指しているところ)です。

USAでは、足専門の医師がおります。

足のトラブルは、例えば外反拇趾・反対側の内反小趾・偏平足など、非常に多くございます。

最近は、継続的な治療により、距骨の正常な位置への誘導が可能になってきた選手やクライアントの方々が多くなってまいりました。

このことにより、地面に一番近い関節の足首が柔らかく機能し始めました。

年齢や男女差による骨の強度の個人差もあり、関節周囲の筋肉を十分治療とエクササイズをしたうえで、段階的にアジャストメント(矯正)に入ってまいります。

種目によっては足首が固い選手の方がパフォーマンスが上昇する競技もございます。

具体的には、陸上競技の単距離があげられます。

トラックの素材が土からアンツーカー(赤土)へ変わり、尚且つ全天候型と変化してまいりましたが、材質もかなり変化し、その路面にあった走り方が必要とされる時代になってまいりました。

また、ボールゲーム等では、足首に余裕がでることにより、楽に体制の移動ができるようになり、安定感も増してきているようです。

いずれにしましても、足の関節と手のコンタクトが矯正には非常に大事なので、関節の矯正のタイミングがとても大切となります。

これからも関節の矯正については極めて慎重に行ってまいります。

 


これは右足側面から見た距骨です。

 

これは右足側面から見た距骨です。

 

上記の3つの写真は、キーとなる距骨を三方から撮影しました。

一番地面に近い人体の関節は足首となります。

その中でも、重要な骨が距骨です。

 

足首において重要なのは距骨ですが、他にも関係してくるのが膝から下の二本の骨。

 

膝から下は脛骨と腓骨で構成されています。

 

余談ですが、足首を捻挫してしまった場合。

腓骨(外側)の方が脛骨(内側)より長いため、内側の脛骨に向かって捻挫しやすくなります。(足首の外側が捻挫する)

この処置として氷嚢を当てたりしてアイシングをすると思いますが、いくら冷やしても立ち上げれない場合は、

捻挫ではなく腓骨等の何らかの骨折を疑ってもよろしいと考えます。

その場合は速やかに整形外科の診察をお勧めいたします。


インソールの有効性

アスリートやスポーツ愛好家の身体づくり、治療を目的としたリハビリにおいて、取り入れているのがインソールです。

インソールは距骨の誘導・正確な位置の確認において重要な役割を果たしています。

こちらはWTAのマーケットまで成長過程から使用しているインソールです。

フランス製でスキー選手対策として開発されたモデルです。

脚力がある選手にとっては、とても効力があり、多くの選手から好評のモデルです。

フランス製の為、在庫の確保はとても難しく、各選手の足の形状を把握し、ハンドメイドで作成します。

プレートのゴールドの部分の素材がとても強力で、尚且つ、しなる足の補助をして、選手のパフォーマンスの向上のアイテムとして活用していただいております。

ゴールドの部分を見てください。

左が改良後、右が改良前の写真です。

左右を比べてみると、ゴールドの硬質樹脂の形状および位置に変化があります。

ゴールドの部分の役割は、主に足を構成するカギとなる距骨(タラス)の正常な位置の誘導および固定です。

また、足裏の筋肉、アーチの保護、試合におけるプレーヤーのパフォーマンスの向上、疲労軽減につながります。

百聞は一見に如かず、どれだけのストレスが足にかかっているかが、写真を見ると理解できると思います。


ペンで指している部分は足の親指の先端部です。

足からのストレスで素材が摩擦によりダメージを受け、交換に入るギリギリの状態です。

すなわち、親指に力が伝達することは、ケガの予防およびパフォーマンスの向上には必要条件です。

タイミング良く親指に力を入れるためには、素足でトレーニングするのがベストです。

それには、安全性が確保された場所で、正常な動きが体得できるまで繰り返し行います。

この親指の位置を、パワーポイントといい重要視します。

 


歩く動作は地面からの反発力もかかり、足からの作用・地面からの反作用で成り立っております。

歩くときに、かかとから付いて親指で蹴り上げる動作が正しく行われると、画像の矢印の部位のが皮膚が厚くなると、地面に正しく力が伝わっているということです。

地面から足が離れる際、一番最後に力が入っている部分なので、皮膚が厚くなるのです。

一度、ご自身の足を観察してみて下さい。


疲れを有効的に取る方法(裸足で強いトレーニング)

トレーニングの場がアスファルト上であれ、室内であれ共通しているのはシューズを履いていることと地面や床が硬いことです。

私の持論ですが、トレーニング後の疲れを有効的に取る方法として、シューズを脱いで裸足になりクールダウンすることが良いと考えます。

一般的にクールダウンというとゆっくりジョギングしてストレッチが主流です。

ですが、私は海が近い場所に在住しておりますので、一般的なクールダウンではなく、素足で砂浜をジョギングやダッシュをしております。

砂浜をジョギングやダッシュすると聞くと逆に疲れてしまうように思われるかもしれませんが、裸足で砂浜をギュッと掴むことにより筋肉が緩むのです。

先日わたくしがインターバルトレーニングをした後、かなりの強風かつ低温ではありましたがクールダウンのため海へ行きました。

トレーニングで筋肉がコチコチになっていましたが、砂浜に出て裸足になりジョギングや腿上げ、砂の山を駆け上がったりしました。

結果、身体を持っていかれるような強風ではありましたが、疲労が翌日に残らずに済みました。

現在もこの方法はわたくしの体質には合っているようです。

https://youtu.be/8vzdhiM4bFQ動画をUPしていますので参考までに。

 

海が近くに無い方は、安全を確認した上で、アスファルトなり床なりで裸足になりジョギングやダッシュ、腿上げをやってみてください。

靴を脱ぐことで足の指先が解放されます。

その状態で更に強い筋肉への負荷をかけることで、逆に筋肉が緩むのです。

しかし、裸足でいると直ぐに冷えてしまう方には向かない方法です。

足が冷えることによって弊害として内臓(特に腸)にダメージが生じる方が多くおります。

 

そのほかに腱や筋膜・筋肉自体をダイレクトに痛めてしまうかもしれません。

あくまでも安全性(足裏を傷つけない)を確保した上で取り入れてみるのも良いでしょう。

上記のことをふまえ、リハビリテーションそしてトレーニングを、選手やクライアントと一緒に考えながら実施して参ります。

まず大切なのは・・・

①ご自身の身体の傾向を理解して頂くこと

②現状を納得して頂くこと

③さらにご自身がそれを完全に受け入れ精神的な支柱とも言えるやる気・根気強さを持って頂くこと

これが欠如しますと【言われるだけをやる】で終了してしまい、より段階的にアップグレードさせることはかなり難しくなります。

よく聞く言葉ではモチベーションが低いですが、もっと細かく言うと、専門用語ですがサイキングアップやパワーパフォーマンスが低いと言われ、それだけ精神的な強さが重要で、すべての礎をなすものです。

 

次により具体的に物事が考えられるように目標設定して頂きます。

例えば、ご自身の1ヶ月後・3ヶ月後・半年後・1年後と期間を区切り、自分のあるべき姿をより鮮明にイメージできるかどうかが非常に大切です。

分かりやすく言うと、日常生活レベルまでの回復で良いのか、さらにケガをしない身体造りなのか、はたまた選手であれば勝利を呼び込むために行っているのか、これが明確でないとトレーニングやリハビリのためのトレーニングやリハビリになってしまい、まったく意味がありません。

進歩や進化がなければ、選手なら選手としての活躍はより難しいものとなり、クライアントなら回復が難しくなります。

やはり、最終的には、対象者が選手であれクライアントであるにせよ、ご自身のことですから個人の価値観にも大きく影響されますので、そのつどの細かい説明も必要不可欠かと考えます。

 

ある時、上記の事項はすべて共同作業であることに気付く方もおられます。

つまり、成功する方法論・確率論に基づいた個別指導なわけで、学習塾であれば塾の講師もしくは家庭教師と同じです。

(合格にむけて生徒と先生が同じ目標に向かって頑張るのと同じ)

つまり、実際行うのはクライアントや選手であって、こちらはその援助者となります。

強制的ではなく自発的に行うことが大事で、ご自身で反復や工夫をすることも必要となります。

 ※更に詳しく、身体の構造や機能などを知りたい方は、お気軽にお問い合わせ下さい。