アスリートに必要な結果を出すための5つのS


【スキル(技術)】

道具を使用する競技であれば、巧みに道具をコントロールできること。

道具を使わない競技については、人間の身体構造は皆さん同一なので、身体を上手に使える能力。

具体的には、その競技シーンにおいて身体のどこのパーツに力を入れ、またその反対にどのパーツを完全に脱力させるのか。

 【SPEED】

全ての競技において俊敏性・動作転換の速さは必要不可欠です。

走ることが必要な競技においては、高度なスプリント能力が求められます。

例えば、フットボールのレシーバーなどは、100m9秒台の速さがないと務まらないポジションのため、潜在的に動作スピードがある選手が活躍しています。

【ストレングス(パワー・ホース)】

ここでは、あえて頭文字のSを強調するため、ストレングスという言葉を使用しました。

一般的には、パワーが表現的には多いかと思います。

スピードと並んで2大要素です。

瞬間的に必要に応じて、自身が持つ最大限のパワーを発揮できること。

【スタミナ(心身の持久力)】

身体的に分けると、心肺持久力と筋持久力。

プラスして、メンタルの面では根気強さも必要となります。引き分けがない競技においては、このメンタルの根気強さが非常に大事になります。

【スマート(選手としての賢さ)】

スマートは最高にして最大の武器であると考えます。試合の組み立て・予測・予知・計画性・メンタルの強さ・集中力などです。

【スキル】【ストレングス】【SPEED】【スタミナ】が完璧に揃っていても、【スマート(選手としての賢さ)】が低い、もしくは欠落していると、活躍することはかなり難しいと考えます。

対戦相手がいる競技であれば、いかに相手のプレースタイルを崩し、自分のペースに乗せる確率を上げていけるのか。

それには、どのようなパターンが適しているのかを的確に考え、実行できるかが求められます。

指導者の指示や考えを理解し受け入れ、プレーにつなげ勝利を手繰り寄せる能力も含みます。

 

《まとめ》

5つのSを全て揃えることは、かなり難しいと考えるので、所謂5つのSに近くなればなるほど天才の域に入ってくるのではと、常々思います。

よって、5つのSは難しくても、レベルにもよりますが、最低限【スマート】は絶対必要になってきます。

 

 余談ですが、ご存知の方もいるかと思いますが、囲碁・将棋もスポーツです。

今、囲碁・将棋がかなり注目されておりますが、かなりの長時間を要する試合もあり、一手を打つまでに約300~400ものパターンを頭に描き攻撃すると言われています。

それだけ身体も脳も持久力がないともたないとも言えます。

【スタミナ】【スマート】は必要不可欠となります。

 

 

また、野球で例えるとプロ野球の場合、ファイブ・ツール・プレイヤーと言って、バッターであればボールをバットに確実に当てヒットもしくはホームランにするミート能力・パワー・オールラウンドなスピード・高いディフェンス能力・正確なスローイングです。

所謂ファイブ・ツール・プレイヤーであればかなりの確立でスタープレイヤーとして成功する確率が高くなるでしょう。

(元・読売GIANTSのウォーレン・クロマティの言葉を引用)

 

 私たちの仕事においても、やはりクライアントが徐々に回復していく計画と経緯は、明確にイメージできないと成功は難しいです。

ケガや疾患の状況により、治療終了の目安を最短で何日、長引いても何日と言うような具体的に期日を決めて、決して焦らず自身にプレッシャーをかけていくことが私は大切と思っております。